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【元JTCエンジニアの本音】日系大手SIから外資系コンサルに転職した「本当の理由」

2026年6月14日

日系大手SIは多数の会社があるけど、その中で実際にコードレベルに入り込み、やりがいをもって仕事に取り組めている人はどれくらいいるだろうか。

大手SIの収益モデルは、基本的に「人月商売 × 多重下請け」だから、構造的な問題でどうしても上流(要件定義・基本設計・プロジェクト管理・顧客折衝)がメインになり、実装までこなせる生粋のエンジニアはもはや大手JTC企業では一部のポジションに限られてくる。

実際に前職のJTC企業もそうだった。

だったら、開発できるスタートアップや委託会社(下請け企業)に行けばいいんじゃないかと思うかもしれないが、給与面や福利厚生などの安定性を考慮するとなかなかそこまで踏み切れないのが現実だったりする。

俺もエンジニアである以上、開発者が正当に報われないこの構造には、正直ずっと納得がいかなかった。ただ、突き詰めて出た結論はシンプルで、日本のIT業界で「報われる」かどうかは、結局「金(報酬)」次第、という結論に行き着く。

「やりがい」も「承認欲求(正しく周りから評価されている)」も、それが本当に満たされているなら、最終的には報酬という目に見える形で返ってくる
逆に言えば、どれだけ「やりがい」を語られても報酬が伴っていないなら、それは正しく評価されていない=報われていない、というだけの話。

ただ、JTC企業の本当に怖いところは、どれだけ本人にやる気があっても、やりがいを搾取され → 意欲喪失 → からの窓際社員という、優秀な人材ほど、この典型ルートによって最終的には綺麗に腐っていく。

JTCの構造的な問題である。

そうなると、スキルに自信のある若いエンジニアは、結局は「金」の面で融通が効くコンサル業界がどうしても選択肢に入ってくる。実力主義であるコンサルが人気なのも(実態はさておき)よく分かる。

もし同じような理由で、「今JTC企業にいるけど、このままでいいのか、転職した方が良いのか」とモヤモヤしているエンジニアの皆さんがいれば、その背中を少しでも押したく、興味のある方はぜひ読んでほしい。

目次

JTCの闇① 年功序列という「努力が報われない天井」

JTCの評価制度は、まだまだ年功序列が根強い。

今は新卒が初任給で30万とかいう時代になったので、俺がいた頃より収入面での底上げは確かにされているかもしれないが、これは結局、「同じレベルにいる全員の床が上がった」だけの話。

JTC企業って上のポストに限りがあるから、どれだけ成果を上げてもおじさんたちが上のポジションに居座り続ける限り、個人の昇格スピードは結局はポスト数というボトルネックに律速される仕組みになっている。

管理職であれば、そのポスト数はなさらに狭く、早くても40歳前後。

建前としては、ジョブ型移行やポスティング制度の導入などを謳ってはいるが、「頑張りの量と、返ってくるお金・評価が、まったく釣り合わない」という現実は全く変わっていない。

だから開発力以前にどれだけバリューを出しても、それが処遇に跳ね返るスピードはとにかく遅い。

これも特定企業の問題というより、年功序列型の組織が抱える構造的な限界だ。

意欲があっても、活躍の場や正当な評価が回ってくるまでに時間がかかりすぎる。
あと10年、この天井の下で同じポジション、同じ給与レンジで耐えられるなら良いが、高いアウトプットを出し続けている人にとってはただの地獄でしかない。

JTCの闇② 会社に全ての主導権を握られている

転職の決意の決定打になったのは、人事制度がジョブ型に移行するタイミングで、実質的な処遇(職位)の引き下げを経験したからに尽きる。

この当時は配属ガチャもあるのだが、サードパーティ製品を自社のサーバやクラウドに組み込んで売るという、カスタム開発とは程遠い運用保守に近いことをやっていた。

さらに俺がこれまでJTCで経験した中で黒字化できたプロジェクトは一つもなかった。これはもちろん会社だけのせいではなく、自分自身の実力不足もあるのだが、この辺りの要因がモチベ低下の原因の一つともなっていた。

そして、ちょうどジョブ型移行期に形だけの成果主義にシフトしたところで、(給与は執行猶予付きの条件で下がらなかったものの)実質的な職位は降格になった。直前のパフォーマンス評価はほぼ最高評価だったにも関わらず、である。

これもJTCではよくある話かもしれないが、とりあえずこの降格を機に現状を変える必要があると本気で思うようになった。結局はすべて会社都合であって、給与も職位も自分でコントロールできるものじゃない。

であれば、会社の外でも通用するような絶対的なスキルを活かして現状を変えていくしかない。俺の場合はそれが副業(WEBサービスの受託開発)だった。

そこで、以下二つを本気で取り組み始める。

  • ポスティングによる部署異動
  • 転職活動

幸いにも、ポスティング制度(社内転職)は充実していて、興味のある開発系プロジェクトに片っ端から応募したことで、ポスティングは一つ合格。
並行して転職活動もしていたので、外資系のコンサル会社を転職サービスを使いながら応募して挑むことになる。

この「いつでも辞められる無敵状態」を作った瞬間が一番気持ち良かったりする。

なぜ外資ITコンサルなのか

じゃあ、転職するにもどこ行けばいいんだ、っていう話だが、
エンジニアとしてやりがいを取り戻したいだけなら、ゴリゴリ開発できるスタートアップや受託開発の会社に行けばいい。でも記事の冒頭でも書いた通り、それは多くの場合「給与と安定を捨てる」こととセットになる。

かといって、給与だけを追って別のJTCに移っても、待っているのは同じ人月商売・多重下請け・年功序列の構造で、何ひとつ解決しない。

やりがいを取るか、金を取るか

結局、エンジニアは「やりがいを取るか、金を取るか」の二択を迫られることになる。
この中間を丁度良く取れる場所はどこかとなると、突き詰めると残った現実的な答えが、外資系のITコンサルだった。
(コンサル業界が人気の理由がよく分かった)

すでに10年先の年収の天井が見えていた俺にとって、ベースの水準が高く、かつ実力で昇進枠を取りに行ける総合コンサルファームは、エンジニア出身者にとって理にかなった選択になる。

とはいえ、コンサルで求められるのは単純な開発力ではなく、エンジニアの場合は総合的なデリバリー力(技術的な課題解決、チーム・クライアントマネジメントなど)になるので、実際に入ってみると理想と現実とのギャップは色々出てくるのだが、結果を出し続けることさえできれば最終的には転職して良かったと今では思っている。

この辺りのコンサル実態は書くと長くなりすぎるので、いつかまた別記事にしたいと思う。

とりあえず、「金」という一点については最初こそ残業込みで150万程度のアップでしかなかったが、結果さえ出し続ければ、最終的には数年で400万以上の収入アップに繋げることがでできるし、クライアントと近くなることで、技術以外の対面スキルも身につくことで一定のラインまでは自動的に自己肯定感が引き上がる副作用もあるので、やりがいという面でも及第点は取れる。

転職の重要ポイント

結局は実力と運次第という話なんだけど、俺の場合、本業のSI経験に加えて、副業で中小企業向けのWebサービス受託開発をやっていたので、この「自分で手を動かして作れる」という実績が、結果的に転職市場ではかなりマッチして高く評価された。

だから、「市場で高く売れるスキル」を持ってくるJTC時代では後々何よりも重要になってくることもセットで覚えておいてほしい。

実際に使って良かった転職サイト

「年収の高い業界に、今のスキルを持って移る」と決めても、無策で突っ込むわけにもいかないので、まず自分の市場価値を知り、声がかかる状態を作る必要がある。

俺が実際に使ったのは、ビズリーチdodaの2つだ。

  • ビズリーチ
    職務経歴を登録しておくと、企業やエージェントからスカウトが届く。「今の自分の経験が、外の市場でいくらの値札を付けられるのか」を可視化するのに一番効いた。コンサルファームからのスカウトもここ経由で受けた。市場価値の現在地を知る、いわば健康診断のような使い方ができる。
  • doda
    求人数が多く、エージェントが間に入って面接日程や条件交渉をやってくれる。在職中で時間がない中で活動するには、この「代わりに動いてくれる」機能が現実的にありがたかった。

転職を「決断」する前に、まずこの市場価値の可視化だけはマジでやっておく価値がある。ビズリーチは職務経歴書を実際に登録することで、プラチナスカウト(書類選考免除・面談確約が多い)も届きやすくなる。

ちなみにこのプラチナスカウトは、コストやポイントが余分にかかる仕組みになっているから、企業やヘッドハンターが「この人に送る価値がある」と判断した上で送る必要がある。自動送信では無いのだ。

会社の評価だけを基準に自己評価していたことだった。スカウトが届くだけで、視界はかなり変わってくる。

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