
新NISAが始まって2年半が経った。
俺はこの間、成長投資枠を上限まで使い続けてきたので、その中間報告をしていきたいと思う。
制度が始まった2024年1月から成長投資枠については枠の上限までフル活用してきた。旧NISAも2021年4月から続けていたため、NISA歴は4年以上になる。
旧NISAからの実績も含めてリアルな数字を公開していく。「1億プレイヤーの運用ってどうなってるの?」という興味本位でもいいし、何を買うか、一括か積立かなど、迷子になっている人も、自分の成長投資枠の使い方を考えるヒントにしてもらいたい。
目次
成長投資枠の中間報告(2年半)
細かい話の前に、現時点の実績を先に公開する。
俺の成長投資枠(2026/7/17時点)

| ファンド | 元本 | 評価額 | 損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|---|
| iFreeNEXT FANG+インデックス | 6,800,000円 | 10,097,764円 | +3,297,749円 | +48.50% |
成長投資枠はFANG+一本に絞っている。
含み益は+3,297,749円で、評価額は10,097,764円。なぜFANG+を選んだかは後述する。
所感としてはまあまあ。
やっぱりボラティリティは高いけど、リターンとしては年率で考えれば+20%以上は叩き出しているので、及第点以上ではある。
旧NISAの実績(2021/4/21 - 2025/12/31時点)

| ファンド | 積立開始 | 元本 | 評価額 | 損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 2021年4月 | 852,000円 | 1,957,648円 | +1,105,648円 | +129.8% |
一応旧NISA枠の実績も載せておく。
旧NISAは2021年からオルカンを積み立ててきた。
2023年末まで新規購入可能だったが、既に制度が終了して新NISAに切り替わっている。
投資信託においては、元本852,000円で、約5年で含み益+1,105,648円、評価額は1,957,648円になっている。
(その他の残り枠は個別株に使っていたので、投資信託はこれだけ)
すでに5年の満期を終えて特定口座にそのまま移管されているが、たった85万が追加投資なしで約200万に増えた。
「早く始めて、放っておく」がどれだけ強いかを、身をもって理解できる数字だと思う。
年率で言えば+20%以上なので、まずまずの評価だ。
妻の成長投資枠(2026/7/17時点)
| ファンド | 元本 | 評価額 | 損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|---|
| 野村世界業種別投資(世界半導体株投資) | 3,400,000円 | 7,716,680円 | +3,330,976円 | +97.97% |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 1,500,000円 | 1,781,701円 | +281,701円 | +18.78% |
妻は世界半導体投資+オルカンの2本立て。だいたい2年くらいの運用。(オルカンはまだ1年くらい)
元本を考慮すれば、世界半導体投資だけで含み益+3,330,976円、評価額は7,716,680円。
俺よりはるかに高い利益率だ。悔しい、、
……が、実はこのファンド、選んだのは俺だ。ここは声を大にして主張しておきたい。
この実績を見て妻はさぞかし俺に感謝しているはずである。(そうだよね?)
なぜFANG+を選んだのか

今時点で成長投資枠がFANG+一本のみ。
資産1億円あるのに、新NISAの成長投資枠はハイテク株に"全額一点賭け"していることになる。
ちなみにFANG+においては、成長投資枠だけでなく、特定口座としても500万ほどの元本を入れている。
でもその理由は、シンプルで下記のとおり。
オルカンとの役割の重複を避けた
旧NISAでオルカンを長年積み立ててきたので、成長投資枠でも同じものを買うと、ポートフォリオ内でも役割が被りすぎる。
だったら別の性格の資産を持っておきたかった。
「米国ビッグテックに賭ける」と決めた
AIブームで半導体とハイパースケーラー(巨大クラウド事業者)の成長を取りにいく、という判断。
オルカンやS&P500より集中度は高いが、その分リターンへの期待値も高い。
まだリスクを取れる年齢だから
FANG+を始めたのが34歳ごろなんだけど、運用期間を長く取れるうちは、攻めておいた方がいい。
とはいえ、急落しても生活に影響しない余剰資金で回すことが絶対条件。
資産規模で殴れるから。これが一番デカい
資産1億円超えである今、成長投資枠の枠内(数百万円)の損益は、正直、全体から見れば誤差でしかない。
仮にマイナスに沈んでも、生活も精神もビクともしないから、リスクが取れるのである。
ただし、FANG+はボラティリティが高いのも間違いないので、オルカンやS&P500が大きく下がる局面では同様に急落する。
2年半で+48%という数字は相場環境に恵まれた部分も大きく、今後も同じパフォーマンスが続く保証はどこにもない。
20代、30代はリスクを取る
とはいえ、5年、10年先を見据えればプラスになる確率は高いわけで、もともと長期投資を目的とした新NISAであれば、時間を味方につけるのが大前提であることから、ある程度のリスクは取りつつ、可能な限りのハイリターンを取るべきと判断してFANG+を選んでいる。
自分のリスク許容度と照らし合わせて選ぶことが重要だが、20代、30代の人は余剰資金であれば、ある程度の攻めを意識していくと良い。
妻の成長投資枠にアクティブファンドの「世界半導体株投資」を入れたのも同じ発想で、結果として数年で+97%まで伸びた。(もちろん、相場が良かった影響は大きい)
つみたて投資枠はあえて使っていない

俺は今のところつみたて投資枠は使っていない。理由は3つある。
① 年齢的にまだリスクを取れる
30代で運用期間が長く取れる今は、成長投資枠でリスクを取りにいく方が合理的と判断した。
つみたて投資枠は「長期・積立・分散」が前提の枠だが、それを始めるタイミングは今じゃなくてもいい。
② すぐに引き出せない
NISAは長期保有が前提の制度で、途中で売ると非課税のメリットが薄れる。
だから生活防衛資金や近い将来に使う予定のあるお金は、NISAの外で確保しておくべきだ。「完全に動かさなくていい余剰資金」だけを入れる——その優先順位でいくと、俺の場合は成長投資枠を先に埋める方が上に来た。
③ 時期を見て始める予定
つみたて投資枠は、余剰資金がさらにある人は今すぐ始めた方が良いのは間違いない。
家計と余剰資金の状況を見ながら始めるつもりだけど、焦って両枠を同時に埋めようとすると資金繰りが苦しくなる。優先順位をつけてから動く方がいいと今のところ判断している。
2年半やって分かったことと失敗パターン

成長投資枠を毎年ほぼ満額埋めてきた上での、リアルな学びをまとめておく。
成長投資枠は年初一括がおすすめ
結論から言うと、成長投資枠は年初に一括で入れるのがおすすめだ。
240万円分の資金を年初に準備できるのであれば、投資に回せる期間が長いほど複利の恩恵を受けやすく、機会損失が少ない。毎月少しずつ入れても同じ枠は埋まるが、年初一括の方がパフォーマンス上は実際には有利になるケースが多い。
それに、「今月いくら入れようか」と毎月考える手間もなくなる。年初に一度決めてしまえばあとは放置できるので、精神的にも楽だ。
もちろん、一括で入れた直後に相場が急落するリスクはあるけど、長期目線で持ち続けるなら一時的な下落はあまり気にしなくていいし、たとえばオルカンにおいても仮に2021〜2025年の間で毎年240万での一括・分割それぞれのパファーマンを比べると、一括の方が200万近くもプラスになっている。
やりがちな失敗パターン
明確な失敗パターンはあるので、下記には十分に注意したい。
- とりあえず両枠を埋めようとする:余剰資金が追いついていないのに両方やると、資金繰りが苦しくなり、いわゆるNISA貧乏になる。優先順位を決めてから動く方がいい
- 高配当株に寄せすぎる:配当が魅力的に見えるが、株価が下がれば元も子もない。トータルリターンで見る習慣を持つこと
- 狼狽売り:相場が急落したとき「損切りして別のものを買う」をやると、
まとめ
この記事のポイントを整理する。
- 成長投資枠はFANG+一本:含み益+48.50%(+329万円)。ただし相場環境に恵まれた部分が大きく、値動きも荒い
- 旧NISAのオルカン積立5年で+129.8%:元本85万円が約196万円に。「早く始めて放っておく」の力を身をもって実感
- つみたて投資枠は今は使っていない:年齢・流動性・余剰資金の優先度で成長投資枠に集中。時期を見て始める
- 夫婦で戦略が違っていい:リスク許容度に合わせて選べばいい。むしろ違う方が家庭全体のバランスは取れる。夫婦仲良しであることも重要
- 枠は焦って埋めなくていい:長く続けて、急落で降りないこと。それが最大の武器だ
当たり前だが、投資は自己判断・自己責任だ。
この記事はあくまで一個人の実績と考え方であって、特定の商品を勧めるものでも、利益を保証するものでもないので、自分のリスク許容度と目的に合った形で、新NISAをうまく使い倒してほしい。